皆様こんにちはsinriです。
チェーン清掃のおススメを紹介しておいて、清掃手順を紹介していませんでした。
私自身どのような手順で掃除していたか覚えておらず、調べなおす事となったため備忘録を兼ねて手順の説明をしたいと思います。
専門の業者ではないためあくまでいちバイクユーザーとしてこのようにしていますといったご紹介になります。
清掃環境
まず私の場合の清掃環境についてご紹介いたします。
賃貸住宅のためメンテナンスをするための庭などの自己スペースがありません。
そのため近所の公園等で行うか、駐輪場もしくは駐車場で人がいないタイミングで実施することとなります。
近所の公園だと子連れの方がいてスプレーを使用するため嫌がられるかもしれないと思い、駐車場での掃除手順をご紹介させて頂きます。
準備物
こちらの記事に書いてある通り、チェーンクリーナー、チェーンルブ、ブラシ、ウエスorタオルが基本的に必要になります。
駐車場でのチェーン掃除には上記にプラスしてチェーンから落とした汚れが地面に付着しない様に、段ボールを敷いて飛び散らない様にする必要があります。
自宅の庭などであれば汚しても文句を言われる事はありませんが、マンションやアパートなどの駐車場は共有スペースとなっているので出来る限り汚さない様に注意する必要があります。
掃除をして敷地内の地面を汚してしまうと、同じマンションの居住者や大家さんから指摘を受けてバイクのちょっとした作業も禁止されてしまったり、最悪の場合駐車許可を剥奪されてしまう事が考えられるので特に気をつけましょう。
その他必須ではありませんがチェーンの清掃前に大きなゴミを洗い流すための水や、手を汚さない様に手袋を用意しておくと良いと思います。
私が今回用意した掃除用具はこちら
〇チェーンクリーナー
※1本でOK
〇チェーンルブ
〇ウエス
〇使いつぶした歯ブラシ
専用のブラシの方が汚れは取りやすいですが、使用してボロボロの歯ブラシが残っていたので使ってみました。
〇段ボール×2枚
ウエスはロードバイク用に余っていたものを流用しています。正直毛羽立たないものであれば何でも良いです。
本来はこれにプラスしてゴム手袋を用意するのですが見つからず探すのが面倒なのでやめました…(皆さんは手がかぶれたり汚れたりするのでつけて下さいね)
チェーン掃除開始!
さて実際に実施していきましょう。
清掃前のチェーンはこのように油でべったり黒く汚れた状態です。ここまで汚した状態はあまり良くないです。
頻度としては500~1000m程度で実施するのが良いそうです。こまめに行う人は1週間毎に行う様です。
皆さんはどうでしょうか?ここまで汚れていたら一度掃除してみて下さいね!
水で表面の大まかなゴミを流す
まずは表面の大きなゴミを取り除くために水をかけて流します。
この作業はそこまで大きなゴミは基本的に付かないのでしなくても良いと思います。
ただし、ダートなど未舗装路を良く走る方は土や石を巻き込んでいるかもしれないのでやっておくと良いかもしれません。
本来は高圧洗浄機の様な水の圧力で吹き飛ばす方法が正しいのですが、管理人は持っていないためペットボトルで水をかけるだけにしました。(この方法だとあまりゴミが流れた感じはしませんでした。)
またこの作業を駐車場ですると周りが水浸しになり迷惑がかかるため、近くの排水溝の上までバイクを移動してそこで流すようにしましょう。
路面保護のため段ボールをセットする
チェーンクリーナーで汚れを落とすと黒く汚れた液体が流れてくるため、そのまま駐車場に流れない様に段ボールを下に敷きます。
また後輪を回すためにバイクはセンタースタンドで立てておきましょう。(センタースタンドが無い場合は後輪を浮かせる用のスタンドを購入しておくと楽ですよ)
チェーンの真下に段ボールを敷き、クリーナーを吹きかける位置のチェーンの裏側に壁の様にして立てて段ボールを置きます。
上記の画像だと少し横風が吹いたり、壁にしている段ボールが倒れると汚れが飛散してしまうのでバイクの下全面またはチェーンの下前面に段ボールを敷くようにするとより安全です。
この後はスプロケットの左側(歯車の部分)のチェーン(画像で見えている部分)にクリーナーを吹きかけます。
チェーンクリーナーを吹きかける
私が使用しているクリーナーはスプレータイプのため非常に飛び散ります。
でも段ボールに当てるように勢いよく吹きかけていくと周りを汚さずに済みますよ!
本来はぐるっと一周分クリーナーを吹きかけて5分ほど待ちます。待っている間にクリーナーが浸透して汚れを浮かしてくれるのでその後ブラシで擦ったり、再度クリーナーを吹き付けて浮いた汚れを飛ばしたりしていきます。
今回の私の場合はチェーンの下全面に段ボールを敷く事が出来ておらず、クリーナーをかけてチェーンを一周させてしまうと汚れが垂れてしまうので、下記のような手順で実施しました。
①吹きかけて30秒待つ → ②ブラシで擦る → ③ウエスで垂れない程度に拭き取る
→ ④チェーンを回す → ①に戻る
汚れを完全に浮かせる事は出来ないのですが十分に綺麗になります。また完全に溶剤を拭き取る訳ではないので一周分作業をしているうちに2周目に突入した際には内部には浸透して汚れを取ることが出来る状態になっていると思われます。
チェーンを回す際の注意点ですが、必ず右から左にチェーンが動くように回してください。チェーンとスプロケットの間に指を挟まれたりする可能性があるので要注意です!(最悪の場合指切断となるようです…)
チェーンの2週目まで上記の①~④までの作業が出来たら2週目は再度クリーナーを吹き付けて中の汚れを吹き飛ばします。
2週目からはスプロケットにも浮いた汚れが付いてしまうのでチェーンを回して出てきた箇所を都度拭き取る様にしましょう。
ウエスをチェーンの下に構えながら吹き付けると地面に更に飛び散らない様に出来ますよ。
2度目のクリーナーの吹き付けと拭き取りが終わるとこのようにチェーンの地金の色が戻ってきました!
まだまだ綺麗に出来ますが私はここまでで結構疲れたのでまた次回にしようと思います。
徹底的に掃除したい方は先ほどの①~④の流れを黒く汚れた液体が出ないレベルまで繰り返し行って下さい!
その後クリーナーを水で洗い流しましょう。私が使ったクリーナーは水で洗い流す必要が無いようなのでそのままにしました。
クリーナーが乾くまで待つ
ここまで時間をかけて掃除したので早く注油したい所ですが少し待って下さい!
クリーナーを洗い流した直後や、クリーナーが残った状態でチェーンにオイルを注油すると、水やクリーナーが先にチェーンに覆いかぶさっているため、上手く油膜が形成されず結果として錆びてしまう事があります。
そのため1時間程度は一度乾かすために待ちましょう。部屋に戻って水分補給をしたり、バイクの他の部分を綺麗に拭いたりして待つ事1時間後…
再度チェーンを確認して乾いたなと感じたらオイルを注入していきます。
オイルを注入!
オイルは掃除した後出来るだけその日中に注油する様にして下さい。クリーナーで油膜を剥がしてしまっているため、放置してしまうとチェーンが錆びていきます。
1晩程度であれば大丈夫なことも多いですが、条件が揃い運が悪いと1晩でも錆びてしまう可能性があるので要注意です。
オイルを注油する際は一気に吹きかけても良いですが、1コマ1コマ丁寧に注油するとより良くなります。
主には繋ぎ目部分に対して浸透させるように注油していきます。
外側のコマ同士をつないでいるプレートのつなぎ目部分や、内側のクルクル回るローラーの両端部分などを中心に注油していくと良いです。
スプレータイプは吹きかけるか1コマずつに注油するか選べますが、液体タイプのオイルは1コマずつ丁寧に垂らしていきましょう!
オイルを適量かけるのは難しいのではみ出た余分なオイルは都度拭き取って下さい。オイルが多いとタイヤやホイールなどほかのパーツに飛び散ってべたべたになってしまいます。
手順をまとめると…
①注油 → ②余分なオイルを拭き取る → ③チェーンを回す → ①に戻る
の様な感じです!
また余談ですが今回使用しているワコーズのチェーンルブは水置換性という機能を備えており、水で濡れていても水の下に潜っていって油膜を形成してくれます。
待つ時間が嫌だという方には水置換性をもつオイルを使うと良いと思います!(ただある程度水気は拭き取ってから使うようにして下さいね)
注油後は画像の様に良い感じにつやが出てきます!掃除前と比べると段違いに綺麗ですね。
すぐに乗って余分な油を飛ばしてしまうのも良いですが、私は1日程度待ってからバイクを動かすようにしています。
ちゃんと油膜が形成されているか心配なので…。
以上でチェーン掃除は完了です!お疲れさまでした。
まとめ
チェーンの掃除を行うとチェーンがスムーズに動くようになり、タイヤへの力の伝わり方も効率良くなった気がします。
神経質になるほどチェーン掃除をまめにする必要は無いと思いますが、一度も掃除したことが無い方は掃除すると少し感動すると思いますよ!(自転車の場合はより顕著)
作業時間は大体1時間程度でした。(乾かす時間を含めると計2時間程度)
スムーズに掃除が出来るようになると15分とかで綺麗に出来るようです。まだまだ修行が足りませんでした。
一度道具を揃えるとオイルもクリーナーもすぐに使い切ってしまう事は無いので何度も掃除出来ます。
バイク初心者が手を出すメンテナンスとしては経済的にも非常に良いのでは無いでしょうか。
ここまで読んで頂いた方はありがとうございました。是非参考にして頂けると幸いです!
それではまた!
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